自民党・福田康夫氏は媚中派?その2

※本ブログ、ならびに本記事は福田康夫氏の支持/非難を行う目的で執筆されたものではありません。時節柄、正しい判断を行う為に必要な正しい情報の提供を目的としたものです。

ついに福田康夫新首相が誕生いたしました。

それにも構わず、この検証シリーズはマイペースで進めてまいりますので
何卒ご愛顧くださいませ。(何

さて、今回のテーマは福田康夫氏が小泉内閣の官房長官であった時期に、北朝鮮拉致被害者の家族を恫喝したという問題です。

この恫喝の様子は拉致被害者の一人 蓮池薫氏の兄 蓮池透氏の著書に以下のように記されています。

「黙って聞きなさい。あなた方の家族は生きているのだから」 
福田官房長官はそう言って、両腕でわれわれを押さえつけるような仕草をしました。
まるで、なぜ自分たちに感謝しないのか、とでも言いたげな口ぶりでした。

蓮池透『奪還』新潮社 2003年 P.174

では、このときの状況を細かく検証していきましょう。

この日は2002年9月17日、小泉首相が訪朝した当日のことでした。この日に拉致被害者の生存状況が明らかになり、午後になって拉致被害者家族は麻布の飯倉公館に呼ばれます。

このとき、飯倉公館で家族に対して生存状況の報告を行ったのが、当時官房長官であった福田康夫氏と植竹外務副大臣でした。

 やがて、一家族ずつ順番に別室に呼び出されました。(中略)

 最初に呼ばれた横田めぐみさんの父・滋さんは、二十分ほど後に戻ってきた時には、泣き崩れて声もかけられないような状態でした。
「残念ながら、お亡くなりになりました」
そう告げられたのです。(中略)

 蓮池、奥土、地村、浜本。その生存者の四家族は、最後に福田官房長官に呼ばれました。
 福田氏は断定的な口調で生存者の現状を説明しました。でも、他に亡くなった方がいると聞いて、手放しで喜べるはずがありません。(中略)

 さらに、私の母が「家族会は一つの家族のようなものです。こんなふうに別々に発表しないで、みんな一緒の場でやってほしい」と訴えると、
「黙って聞きなさい。あなた方の家族は生きているのだから」 
福田官房長官はそう言って、両腕でわれわれを押さえつけるような仕草をしました。
まるで、なぜ自分たちに感謝しないのか、とでも言いたげな口ぶりでした。

蓮池透『奪還』新潮社 2003年 P.173-P.174


……

……

えーと……。

「みんな一緒の場でやってほしい」ってことは……

「お亡くなりになりました」と告げられて「泣き崩れて声もかけられないような状態」の人がいる横で「生存者の現状を説明」せよと?!

……なんちゅーか、申し訳ないがその無神経さに驚嘆します。

一刻も早くわが子の状況を知りたいという気持はわかります。まさに「死刑執行を待つ受刑者の気分」(前掲書 P.173)でしょう。

しかし、だからといって、家族が遠い国で無念の死を遂げ、泣き崩れる人の横で、わが子の無事を聞きたいと言うのでしょうか。泣き崩れる人の気持は無視、でしょうか。

このような状況下で、別室に呼んで個別に告知を行うのは当然の配慮です。そして、このような身勝手な訴えに対して
「黙って聞きなさい。あなた方の家族は生きているのだから」
と窘めるのは当然だと思います。むしろこんな言い方、柔らかすぎる。

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会による別の著書では、このときの福田氏の叱責を以下のように記録しています。

ハツイ(引用者註:蓮池透・薫両氏の母)はそのとき福田官房長官に食ってかかった。
「こんな紙切れ一枚じゃなくて、ちゃんと全員のいるところで発表したらどうなんですか
そのときの福田長官の言葉。いまも忘れられない。
「うるさい!黙りなさい!あんたのところは生きているんでしょう」
いったいこの人は何を考えているんだ。人の命をこんなにも軽く考えているのか。
そう思ったら、悔しくて悔しくてハツイは声を上げて泣いた。 あの日以来、「テレビに出てくるあの顔を見るのもいやになった」

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会『家族』光文社 2003年 P.318

……いや、人の命以前に、人の気持を軽く考えているのは貴方ではないでしょうか。この程度の叱責、当然だと思います。

この問題についての検証は、以上といたします。


ちなみに、本稿で取り上げた問題に関して以外にも「福田康夫氏が北朝鮮拉致被害者家族に対して冷淡な態度をとった」という意見があるようです。他の福田氏と拉致被害者家族に関する問題については、また他の稿で取り上げる所存です。



※以下、完全に蛇足。

本稿の調査のため、蓮池薫『奪還』、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会『家族』の2冊を読んでいた際、以下のような記述が見つかりました。個人的に非常に衝撃を受けたので、こちらに掲載します。

(引用者註:蓮池薫氏が帰国し、約一月後に実家で友人達と会話している場面)

(引用者註:蓮池薫氏が)北朝鮮へ戻るか否か、激しく、そして妥協の無い意見がぶつかりあう場となりました。(引用者註:この時蓮池薫氏は家族を北朝鮮へ残してきたため、北朝鮮への帰還を希望している)(中略)

丸田君(引用者註:蓮池薫氏の幼稚園以来の親友)は、魂を揺さぶる言葉を次々と薫の胸に突き刺していきます。(中略)

「俺は親父、お袋が生きている間は女房、子供よりは親を大事にする。お前もそうあるべきだ。(中略)」

蓮池透『奪還』新潮社 2003年 P.39-P.40

……な、なんだってー?!



兄弟が幼いころ、市役所に勤務していたハツイに代わって母親役をしたのがキクイ(引用者註:蓮池透・薫両氏の祖母)だ。キクイはいつも透や薫に、「おれがお前たちに、おっぱいをやったんだ」と口グセのように言っていた。実際に、小学校の頃まで兄と弟がキクイを挟んで川の字で寝て、おっぱいをひとつずつ口に含んでいたことを透は覚えている。

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会『家族』光文社 2003年 P.296

……

……

ま、まさかこれが伝説に名高い「祖乳」ですかー?!


申し訳ないが、蓮池さんたちに対する見る目が変わってしまいます……。


拉致事件の一日も早い解決をお祈りします。
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